日時等 平27年8月21〜22日(土) 天候 両日ともほぼ晴れ 一時ガス。 行 先 台高 大杉谷上流 堂倉谷遡行 ルート 21日 大台ヶ原駐車場(P)〜日出ヶ岳〜大杉谷歩道〜堂倉避難小屋泊 宴会 22日 堂倉小屋5時発〜堂倉滝つり橋〜入渓〜アザミ谷出合〜奥七ツ釜〜堂倉林道と 交差の橋で遡行打切り11時〜林道を堂倉小屋〜粟谷小屋分岐の少し上〜 大杉歩道を外してテンネンコウシ方面杣道へ進入〜分岐コル〜日出ヶ岳の直下で 難 度 C 沢はやや難しい。 帰りにとった裏道も踏み跡が薄い。 参 加 Kア(幹事) M賀 I上 堂倉谷は関西の名渓です。 大杉谷の本流といってよい谷で、中でも中流域奥七ツ釜は是非一度見たかった奇観です。 しかし日本有数の多雨の大台ケ原ですから天候(特に降水量)が気になります。 枝沢と違って本流が増水したらとてもじゃないけど。 数日前から気象庁のアメダスで降水量をチェック。 天気予報は一時の長雨は上がったものの 沢中でCampしてたき火しながら宴会、翌日は上部の連瀑帯を登って正木が原へ抜ける 宿泊は堂倉避難小屋とし、翌朝早く入渓し沢の中部で林道が横切るので沢の前半だけを 21日朝、I上さんを岸和田駅でPickUp。 杉の湯の道の駅でM賀さんと合流、僕の車で大台ケ原(P)へ。 出発は1時。 今日は整備された大杉歩道を堂倉避難小屋まで下るだけですからノンビリです。 小屋は貸切でしたしLEDの照明までついてます。 宴会にはもってこい。 まずは水汲みとBeer冷やしを兼ねて近くの粟谷小屋まで行ってみます。 M賀さん、目ざとく生Beerの旗が出てるよって。 でも休館してました。 生にはありつけなかったので避難小屋で自前をちょっと一杯。 4時も回ったので素麺を湯がきにもう一度出かけ冷やしたBeerなど回収。 本来は沢素麺の予定だったけど小屋で食っても素麺はうまいね。 あとはおつまみ食いながら宴会で終わったのは9時半、就寝は10時だったか。 お天気は星がいっぱいですから明日は良い天気でしょう。 22日、4時起床。 不用品を小屋に残し身軽になって出発は5時。 もうライトはいりません。 まずは大杉歩道を堂倉滝へと下降していきます。 つり橋で沢支度をしますが堂倉滝は水量も多く素晴らしいね。 次のつり橋のたもとから大杉歩道を離れ尾根につけられた巡視?路を登ります。 尾根上にはラックレールが設置してありそれに沿って少し歩くと下降点です。 しかし堂倉谷沢床へは急な崖を50m以上下らないといけません。 FixRopeがあるけど古いもので危なっかしいです。テンションかけないように。 沢床へ出たらほっとします。 遡行開始。 堂倉谷は大杉谷の本流とも言っていい谷ですから水量豊富です。 大きなお釜を抱いた直瀑・斜瀑、水流が滑り落ちるなめ滝、深い淵。水の作り出した 造形のオンパレードです。 浅瀬の歩きや石飛で前進ですが、淵のへつりができなくなると、とうとう泳ぎも交えて遡行していきます。 登れない大滝は高巻きしますがバランスのいる斜瀑のぼりも出てきます。 またつるつるのトラバースも出てきます。 石は水で磨かれ滑りやすいです。 懸垂で下るか高巻きするかなど判断も必要です。 しかし3人寄ればいい知恵も。 何とも緊張感のある沢の楽しさでした。 巨岩が連続する一帯を越すとアザミ谷の出合で本来はここでCampするつもりでした。 たき火跡もあって良い泊地です。 一息入れ冷たくなった体も温めます。 遡行再開。 この谷最大の見もの、奥七ツ釜の奇観が始まりました。 沢床の岩盤に大穴がまるで金魚鉢みたいに掘れ込んでいるんですね。 小さな穴に小石が入り水流でくるくる回って穴が広がり、そこにさらに大きな石が入り 僕が数えたら7つはなくて6つだったけど。 見れて良かったです。 みんな大満足。 遡行続けると堰が出てこれは高巻きで切抜けBackWaterの切れるところで沢床へ復帰。 流れは平流になり(堰で埋まったんでしょう)そのうち林道が見え 堂倉林道を避難小屋へ引き返します。 荷物をPackして帰途につきますがM賀さんおまけを用意してました。 粟谷小屋分岐を少し上がったところから大杉歩道を離れてソマ道へ入ります。 以前粟谷小屋のおやじに教えてもらったルートだそうな。 谷筋に沿って上昇。 尾根上のコルに出たら唯一の指導標ありました。 行先はテンネンコウシとなんか知らない地名。ここで地図出して幸い日出ヶ岳とおぼしい山も この先は踏み跡は薄くなり随所で途切れてますがまだTapeは残ってました。 ミネコシ谷を渡れば日出ヶ岳へのきつい登りです。 踏み跡は薄くなりTapeとコンパス頼りに上っていくと人の声が聞こえました。 日出ヶ岳直下で大杉歩道に合流できました。 堂倉谷の上部連瀑帯はカットになったけど満足の沢歩きができました。 (記:K崎)
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