台高・馬ノ鞍峰～池木屋岳
・日 時 平成２６年１１月２２日～２３日 ・天候 ２２日快晴 ２３日晴れ一時曇り ・行き先 台高中部 馬の鞍峰～池木屋山１３９６ｍ 最終目的の池木屋山手前の箒（ホーキ）ガ峰１３４６ｍで打ち切り引き返した。 ・コース ２２日 大迫ダムサイト＝三の公（Ｐ）～隠し平～馬の鞍峰～霧の平Ｃａｍｐ ２３日 出発６：１５～弥次平峰～ホーキガ峰往復～馬の鞍峰～三の公（Ｐ） ３：３０ ランクＣ 馬の鞍から先の台高主脈縦走路は踏み跡薄くＵｐＤｏｗｎ が続く。 ・参加 Ｋ﨑（幹事）・Ｍ賀
咋年のちょうど同時期、Ｍ賀さんと２人で大台南部を歩くべく三の公に車１台置いて 大台ヶ原から主脈縦走路を馬の鞍峰を目指しましたが、途中時間切れで山の神から 三の公へ下ったことがありました。 私は、山の神と馬の鞍峰の間は通った事が有るから、馬の鞍～池木屋の間が台高主脈 縦走路のMissing ringになっていました。この間を繋げば北の三峰から南の大台ヶ原まで、 切れ目が無くなります。Ｍ賀さんもほぼ同様ですが、去年は山の神～馬の鞍間を飛ばし てますから、こちらはちょっとキセル乗車ですね。 １１月２２日朝、大迫ダムでＭ賀さんと落合い三の公へ向かいます。 ３年前の紀伊半島大水害？かな、こちらの登山道もかなり崩壊したんでしょうが その後修復されたらしく隠し平までは歩きやすい道です。 途中の明神滝は落差が数十ｍもある滝ですから立寄って行きます。 Ｍ賀さん、あれ！堰堤が出来てるよ。 こんなところに堰堤が有るわけないですが。 下りて行くとそれは巨木の倒木がちょうど滝壺にかかっていたのでした。 水は綺麗だし、紅葉の樹も綺麗でここまでは観光客も来るようです。 隠し平へ到着。 陰気な処ですが一休みします。 南北朝のころ、、後醍後帝の尊義親王が隠れ住んだと言う行在所跡です。 後醍後天皇は鎌倉幕府を倒したくらいの人ですから、英雄、色を好む？で何人もの親王様 がいたようです。 しかし隠し平って湿気も多い森の中ですね。どうも不健康な環境ですし、きっと栄養的にも 今日は時間もあるから行在所跡や御墓も見て来ようって行きましたが、まるで見当外れの 方角へ。 Ｍ賀さんはけったいな方向へ行ったなって見てたそうです。 全然らしき跡ありません。 前にはあったのに変だな。 南朝だから今の北朝系の宮内庁から冷遇されてるんかな、なんて、これまた見当外れの想 像しながら戻って来たらちゃんと → がありました。 で、もう一度出直しで往復ですが、そこは馬の鞍への道沿いで行くこともなかった訳です。 ただただ歩きまわっていただけなんですね。前に来てから１０年も経ってすっかり忘れて ました。 隠し平を過ぎれば山腹のジグザグ急登りになります。 ３０分ほど頑張れば支稜 線へ出ました。馬の鞍辺は大きな樹が多いです。痩せたところは大抵石楠花ですから、 ５月頃の花時に来たら新緑と相まって綺麗でしょうね。 馬の鞍峰到着。 お昼にします。 お天気は上々です。 ここへ来るのは３回目で、この前来たのはもう１０年も前になるかな？ 板ちゃんと馬の鞍谷を詰めてきたのでした。 何かにつけて想い出しますね。 山頂からの眺めは、何と言っても鋭い三角錘の白髭岳で、長い稜線が赤倉岳方向に伸びて ます。来年はあの稜線を歩いてみるかなんて思います。 それと大峰の大普賢ですね。 何と言っても大峰山系のSuperstar は この山でしょう。 お昼時ですからアンパン齧って主脈縦走路へ入りました。 縦走路は痩せてきます。 石楠花が多いですし初めは槇の木が多くて幾分暗い道です。 そのうち槇は無くなって、明るい落葉広葉樹が始まりました。大きな木が目立ちます。 一か所Fixrope のある大岩の間を登るところがあります。 忠実に稜線上を歩かず、コブをズルして鹿道に入ってトラバースなんかすると結局 かなわないのは背たけ位のボサで、こいつは踏み跡が解りにくいし、撥ねた枝で 落ち葉払ってそれぞれのテント張りました。 水場もあって見に行きます。 でも必要分は持って来てるんで汲むのは少量です。少し谷に下ると水音がして岩の下から 数条の水が落ちてました。 秋でも涸れないようです。 少し暗くなった４時過ぎから私の２人テントに入って無駄話し。 大抵すぐにBeer ですが、それぞれBeer は１缶しか持ってきてないから初めはお茶ですね。 その内おつまみ兼副食など出してお酒に移行です。 でもね、初老の男２人じゃ、さして話が弾む訳でもなく７時半お開きして就寝。 ２３日、５時起床。 夜中風もなかったし鹿の鳴き声もせず静かでした。 １１月下旬頃だと、日の出は７時直前ですから行動が出来るのは６時過ぎになります。 整備された登山道なら、ライト点けて暗いういから歩けるけどこの辺では無理でしょう。 出発は６時１５分、もうライトなしで歩けます。きょうも好天気のようですが コースはボサと葉がすっかり散った広葉樹の疎林の繰り返し。 霧の平は天場としては申し分ないけど、池木屋までは少し遠く予定通り到着出来るか微妙 です。それにこの季節は木々はすっかり落葉して、見通しが利くので薄い踏み跡をたどる には良いけど日暮れが早いから、安全を考えると下山は４時ってところです。 ですから私、９時を最終引き返し時間と設定しました。 テント等は残し軽荷にして出たけどUpDown が連続して意外と距離を稼げません。 弥次平峰に到着、池木屋が望めますがまだ大分遠いな。西の方、大峰が曇って来て冷たい 風が吹いてきます。ひょっとしたら時雨れるかなと思ったけど、暫くしたら又、陽がさすように こんなんだったかな？ 私の１０年前の記憶は不確かです。 少し見通しの利く処まで下って、地図や経過時間等勘案して眼前の山が池木屋と断定しま した。眼前の池木屋まで３０分もあれば十分行けるでしょう。 しかしもう９時です。 私は箒ガ峰までは以前来ていますから、ここで三峰～大台が原の主脈縦走路は繋がりました。 残念だったのはＭ賀さんでしょう。でもここで引き返しに賛成してくれました。Ｍ賀さんも既に ９時１０分引き返しました。弥治平峰に戻ってきて振りかえると池木屋が見事に眺められ ました。霧の平泊地へ戻ってきて大急ぎでテント撤収して出発したのは１２時過ぎです。 馬の鞍峰へ着いたら一安心。ここからは一般登山道です。 休憩してエネルギ補給してると人声が聞こえました。もう１時過ぎてるから下山していく 人でしょうか。結局今回は山中誰にも遭わずか。 ところが、出発すると何と２０人もの大方おばさん達の大部隊が上がってきます。 聞いたら天王寺のパステルツアーなんだって。 ３時半無事三の公（Ｐ）に戻ってきました。 ２人位なら、１時間も探せば岩稜じゃなければTent 張れる場所はあるもんです。 今回は快適天場（につられて）が少し目標の池木屋には遠かったし、行動時間も短い晩秋 って事で残念な結果となりました。 しかし晩秋の大台・大峰歩きって良いなぁ。 お風呂の好きなＭ賀さんですから、僕も付き合って入之波温泉に浸かって解散です |
