堂津岳報告
日 時 令和元年5月9日 天候 午前薄曇り午後晴れ 微風
行 先 北信 堂津岳1927m 付録8日 鉢伏山1928m
装 備 クランポン・ピッケル・補助Rope・赤布携行。
参 加 K崎 M賀
山好きでも堂津岳の名前を知ってる人は少ないでしょう。
白馬連峰とは姫川を挟んで東側に1800m級の山地が並行しています。
白馬側の人は東山と呼んでるらしい。 その最高峰が堂津岳です。
登山口は奥裾花自然園ですが、登山路があまり整備されてないそうで
5月9日早朝、テント撤収して5時出発。薄く曇っているようで冷え込みはありません。
駐車場から先は一般車は通行止めでシャトルバスが湿原入口まで運行してます
早朝ですから車道を小一時間歩いて自然園入口到着。トイレ棟があるだけ。
ここは平成の森とか。 中西山登山口の標柱確認して歩きだします。
100mも歩けば道型は消えトレースやテープは見つかりません。
後で分かったけどもう少し先の園地内から入るのが良かったかも。
大体の方角決めて歩きやすい地形選んで進むとピンクのリボンを発見。
夏道とは違うようですが、ずっと続いてますからそれを追っていきます。
ブナなどの林を緩く登っていきます。
連休には何組か登ったはずですが、トレースはその後の雨だか雪だかで消えてます。
東山の稜線に接近すると傾斜が増しますがキックステップでこなせます。
稜線直下は雪庇になっていて朝なので堅くて、近くには突破できそうな弱点も見た範囲ではありません。
雪壁は4m位でほぼ垂直。下は根曲がりの密生が出てます。
仕方ないのでピッケルでステップを掘りました。
稜線に出ます。 帰りのポイント用目印になるように長い赤布を着けました。
稜線の奥西山1617mまでは小さなUpDownが続き、雪が溶けた場所では
夏道の切り開きもところどころ出てます。
見たところでは夏道の刈払いも入っているようです。
奥西山に到着。 2等三角点は露出してました。
北アや戸隠西岳連峰・高妻山等まじかに見えます。
しかし堂津岳はまだ大分遠いです。ここでM賀さんは引き返すことに。
私は堂津岳へそのまま前進続けることにします。
ここからは尾根は広がりもう夏道は殆ど隠れてます。UpDownが続きます。
堂津岳に接近。 狭いリッジになります。 特に東側は無木立ちの急斜面。
落ちたらまず助からないでしょう。
幸いリッジにはもう雪は付いてないし、今日は風も吹いてないので助かりました。
狭いリッジ抜けると山頂に続く雪の大斜面。
取り付きは急斜面ですが古いステップが残ってました。
クランポン付けました。 やはりピッケルで支点作ると安心なのでストックは置いていきます。
このPointをこなせばあとは山頂まで緩く広い斜面が続いてました。
山頂部は長く続いていて三角点は雪の下です。
何処が山頂か分からなかったけど一応北の端まで行ったから山頂は踏んだでしょう。
ゆっくりはしていられないし、下りのこともあるので缶Beer半分飲んだだけ。
しかし昔よくSkiで登った朝日岳・赤男・雪倉岳が真正面です。
懐かしいね。
引き返す途中で若い男女の2人組と遭います。
萬賀さんにも遇ったって。
雪庇の所まで戻って、朝付けた赤布がヒラヒラしてるのが見えた時は嬉しかったな。
雪庇はもう午後になって雪が緩んだし、後続も帰りのM賀さんも通ったので
ステップも大きくなり楽に通過できます。
後はM賀さんのトレースが付いてるのでこれを追ってどんどん下れます。
しかし自然園辺に戻ってくるとリボンもトレースも見つからなくなります。
進行方向には沢が口を開けて渡れません。
20分ばかしRoute探して、ようやく細い丸太橋を見つけてホッとしました
向こう岸に上がれば、すぐ朝着いた時のトイレ棟の屋根が見えました。
後は気分よく車道を歩いて車に戻ります。
暫くしたら水芭蕉の探勝に行っていたM賀さんも戻ってきます。
鬼無里の湯に寄って汗流し、ようやく冷たいBeerにありつけました。