大菩薩・小金沢連嶺


  

bP199例会報告

日時等  平28年5月19日(木)夜〜21日(土)  

天 候  20日 曇りのち晴れ 21日 快晴

行き先  大菩薩〜小金沢連嶺  

コース 

20日  上日川峠(P)〜大菩薩嶺2057m〜大菩薩峠〜石丸峠〜小金沢山2014m

     〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山1994m〜黒岳〜湯の沢峠  (避難小屋泊)

21日  小屋〜大蔵高丸1781m往復〜湯の沢峠登山口〜やまと天目山温泉=バス=       

     上日川峠(車回収)=やまと天目山温泉入浴後=帰阪 

参 加  Kア(幹事)・M賀

(日程変更) 予定では20日(金)夜出発でしたが、混雑を避けるため19日夜出発に変更した。

19日夜 M賀さん来宅、19時出発。

この日は中央道の諏訪湖SAでテント設営は面倒なので車中泊としますが2人ともあまり眠れず。

やはりテント泊の方が安眠できますね。


20日、勝沼ICで高速を降りR20を少し走って甲斐大和駅のすぐ先で大菩薩峠方面へ。

途中やまと天目山温泉から湯の沢峠方面の林道へ入ります。

今日の泊まりは湯の沢峠の避難小屋ですから、泊まりの荷物等は予め小屋へDepoして

おこうという楽ちんネライです。この林道は舗装もしてある良い道でした。

途中湯の沢峠への登山道入り口を通過します。明日は登山道でここまで降りてきます。

湯の沢峠は平日と云うのに車が7〜8台も来ています。これは予想外でした。

小屋は電気が来ていて蛍光灯も付いています。 別棟のトイレはバイオトイレでした。

こりゃまったく予想外ですね。

ともかく小屋へ入ってみるとまだ一人寝ていて起こしてしまいましたが、何と外人さんの

女性でした。まぁ、GoodMorning、と挨拶して泊まりの荷物は搬入します。

天目山温泉まで引き返し大菩薩の上日川峠は標高1600mですが県道が通じています。

今日は金曜ですから車は20台位で(P)は余裕ですが、休日は大人気で車が延々と路駐するらしい。

用意して出発は8時過ぎ。 曇り空なので歩くには涼しくて宜しい。

福ちゃん荘のところで唐松尾根へ入ります。 文字通り唐松林を登って行きます。

私が始めて大菩薩へ登ったのはもう50年も前になります。東京へ出て山登りを始めて間もないころでした。

始めは奥多摩の山ですね、少し慣れて来たら2000m級の山へ行きたくなります。大菩薩は2057m、

初めての2000m級の山で記録を見てみると1967年のやはり5月でした。

当時は新宿から松本行きの夜行普通列車が出ていて、週末は山屋さんが大勢載って通路にまで座り込んでいましたね。

登山者が最初に下りるのが大菩薩の登山口の塩山駅でした。

まだ2時位で駅で時間待ちして、夜明けにバスが出たけど登山口の上日川峠まではいかず裂石までだったと

思うから林道を歩いた筈ですね。意気込んで行ったけど案外容易に大菩薩には登れました。

大菩薩は名前で大分得してますね。 おまけに中里介山の長編小説「大菩薩峠」で有名ですし。

そんな事想い出しながら稜線の雷岩に着きます。 折角だから山頂へ行ってみます。

山頂は普通《嶺》と短略して言われてますが、見通しも悪い処ですぐ引き返します。

雷岩から峠にかけての稜線は笹原で広大な眺望があるんですが、生憎今日は曇って視程が悪く期待した

富士山どころか近くの山もモヤってはっきり解りません。

その代わり涼しくて歩きやすいですが。 大菩薩峠に建つ介山荘で一休み。 

朝が早かったから小屋にラーメン頼んで昼食とします。 小屋の親爺は話好きです。

決まり文句は、昨日私に予約しておいてくれたら富士山を見せてあげれたのに・・・でした。

お腹もふくれたので石丸峠へ南下します。途端に誰も居なくなりました。

最初のポコを越すと笹原の広がる石丸峠へ気持ちよく下って行きますが、あれ富士じゃ?。

富士が曇り空の幾分霞んだ空に浮かんでました。本当は青空にくっきり真っ白の姿を期待

してたんだけどね。それに今年は異様に雪が少ない。大分雪が溶けていますね。 

やはり真白き富士の嶺が見たかったな。

石丸峠は本当に気持ちの良い処で思わず長居します。

その後は笹原と森が交互に出てくる愉しい山歩きとなります。

小金沢山は富士を見る有名Pointです。

前が開けて遠からず近すぎず端正な富士が見えるのですが今日はお天気が宜しくない。

ぼんやりと廻りに半分溶け込んでしまい写真には写らないですね。

天気予報じゃ3時頃から晴れてくると言うことですから、次の牛奥ノ雁ヶ腹摺山に期待します。

この道中も歩いていて愉しい処でした。 緩い傾斜で笹原と森が交互に出てきます。何とも気持ち宜しい。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山(ウシオクノガンガハラスリヤマ)は日本一長い山名としても有名です。

勿論富士の大展望所、富嶽12景地にも選ばれていますが、お天気には勝てません。

富士は見えてはいるけどぼんやりしてます。 

余り早く小屋についても仕方ないので暫し休憩取ります。 少し陽が差して来ます。

次の黒岳へは一旦大きく下り登り返しが有ますが精々150mばかしです。

お花はまだですね。三つ葉躑躅がチラホラ見かける程度。

黒岳の山頂は1等三角点が有りますが廻りの木が生長して見通しが利きません。

でも空は急に晴れてきました。

少し行くと白谷丸の頭で視界が一遍に開けました。

ここで峠を出てから初めて人に出会いますが、でっかいザックの外人さんでした。

日本語が上手です。今日は稜線でテントを張るんだとか。オーストラリア人でした。

空は青くなったけど富士はやっぱりモヤっています。 今日は残念ながら駄目ですね。

外人さんと分かれて湯の沢峠へ急坂を下ります。

湯の沢峠へ着いたら4時前で予定通りです。 一人用のテント一つ張って有るだけ。

朝荷物をデポした小屋へ入ります。今日はまだ誰も小屋へは来ていないようです。

まずは水汲み。 水場で体を清拭して気分も爽快です。

小屋へ戻ってぼちぼちと夕食の用意してると一人入ってきました。

今夜は3人となります。 この人は笹子駅からハマイバ丸を経由して登って来たとか。

やはり富士狙いの写真屋さんでした。

寝る前バイオトイレに行くと煌煌とライトが光ってます。男女2人組です。

話を聞くと蛾の誘導灯なんだそうです。 世の中いろんな趣味の人がいるもんですね。

お酒も飲んだしすぐ寝込んだけど、夜中ネズミのカサコソの音で皆目が覚めたそうです。

僕も食料が気になって起きたけど、こっちは悪さをしてないようで耳栓して又寝ちゃいます。


21日、4時半起床。 もう明るいです。 快晴です。

朝飯喰って下山する前に大蔵高丸まで遠足に行きます。カメラマン氏とは湯の沢峠でお別れでした。 

大蔵高丸までの道は整備されてはみだし防止用のRopeが張ってます。

今までの笹原と違って草原です。中にポツんポツんと躑躅やなんかが生えてて天国的に美しい草原です。

小一時間かからず大蔵高丸へ到着です。

快晴で雲ひとつないけど視程が悪く、期待の富士はやっぱり昨日と同じでぼんやりおぼろ霞んでいます。 

空気中に水蒸気が多いんだか、黄砂の影響なんだか解らないけど。

小屋に戻って朝飯食ったら下山。今度は林道じゃ無く登山道で林道をShortCutします。

あとは6kmばかしの下りの舗装道ですが、ガシガシと1時間歩いて天目山温泉へ出たらJustTimingでバスが来ました。

バスの運ちゃんが、これは臨時ですぐ後続が来るから無線で乗れるよう連絡しておきますって。

バスはすぐきます。 上日川峠へは一人だけ車を取りに行けば良いからM賀さんに載って貰いました。

僕はM賀さんが車で戻って来るまで待機ですが、ふとバス停を見たらなんと黒岳で遭った

オーストラリアのお兄ちゃんです。 もう6年日本に居て高校の英語の先生をしてるんだって。

M賀さんが戻ってきたので大和甲斐駅まで送ってやります。

また天目山温泉へ戻ってきたら、ちょうど10時で温泉のOpen時刻です。

こちらはなんか日本でも有数の高アルカリ泉だとかで、入湯すると皮膚がヌルヌルです。

アルカリで角質が溶けるんかな。

サッパリ汗を流して、序でに昼飯もここで喰って12時出発。帰着は6時過ぎでした。

                                                 (記:K崎)


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