比良・ヤケオ山〜釈迦岳


  

 平成28年2月7日  「比良・ヤケオ山〜釈迦岳」 例会報告

7:45JR大阪駅出発(京都線新快速・湖西線経由敦賀行) →8:49北小松駅到着
9:00北小松駅出発 →10:20ヤケ山到着 →11:25ヤケオ山到着 →12:05釈迦岳到着 → カラ岳
→13:10北比良峠到着 → シャクナゲ尾根 →13:50金糞峠到着
→ 青ガレ → イン谷口 →15:45JR比良駅到着

参加者 : I上、M賀、M木(担当)

大阪駅のホームで待っていると、「強風のため、堅田駅より先は、運行していません。」というアナウンスがあり、
予定のルートを変える必要があると思った。
しかし、参加者全員揃って乗車しているとアナウンスはなく、堅田駅を通過し、通常運行に切り替わっていた。
ほっと一安心していると、志賀駅付近の車窓から吹雪が見えたので、今日は厳しい山行になるなと覚悟した。
ところが、僅か三駅先の北小松駅に到着すると、穏やかな風景が私たちを迎えてくれた。
登山口までの道路には、雪の姿はなく、曇り空を眺めながら、雪山を目指す。

               
涼峠でストックをザックから外し使用する。
難なくヤケ山の頂に到着。ここまで、思ったより雪が少なく雪質も固く、この数日降雪がなかったのであろう。
軽く水分補給をして、前方に見えるヤケオ山への登り坂に向かう。
ヤケ山の頂から一旦下って、尾根伝いに進み、直角に方向転換すると、登り坂が始まる。
ここから、ヤケオ山頂上まで只管上るトレーニング場での格闘が続く。しかし、この日は深雪とは縁がなく、
乱闘の場面はついぞ見ることはなかった。どか雪の降った後であれば、踏み出す足場の雪が崩れ、
下方へ引き戻されることも屡である。

上りの途中で、足跡の主の2人を追い抜くと、トレースはなくなりラッセル車に変身、エンジン全開である。
I上さん、M賀さんの両ベテランの後押しもあって、ヤケ山の頂から1時間足らずで登り切った。
ヤケオ山頂上では、M賀さん自家製の温かい紅茶を頂き、I上さんとともにホットな気分に浸った。
ここでも、積雪が少ないこともあって、ヤケオ山の標識が随分下部まで露出している。雪は沈まない。
早々に釈迦岳へと出発。         

雪の多い年であれば、釈迦岳までの間に、見事な雪庇を目の当たりにすることができるのであるが、
今年は、枯れている。残念!
雪が少ないため、通過できる道幅が狭い箇所では、慎重に歩を進める。
北小松駅を出発してから約3時間で雪の釈迦岳山頂に到着した。I上さんとM賀さんと一緒であるという安心感から、
私の脚が軽快に動いたのである。
私は、持参した林檎と干し柿を分け合って、昼食を済ませた。

ここでスノーシューを装着し、北比良峠へと向かう。このコースを往来する人は少なくトレースも所々曖昧である。
雪質が固いため、スノーシューで踊るように下ることができないのは残念である。この間は危険な箇所もなく、
大股で進み、あっさりとカラ岳も通過して北比良峠のケルンに到着した。
一息ついて、二息つく間もなく、元のスキーリフト降り場へと直登し、シャクナゲ尾根を下り金糞峠に到着した。
シャクナゲ尾根の下りは、積雪が少ないため段差の大きい箇所が幾つかあった。
脚の長さが控えめの人は、少々苦労すると思う。

青ガレの下りは、滑ることが予想される。ここを往来する人は、極めて多く雪が固められて、滑走路となっている箇所もある。
アイゼンを装着するのがセオリーであるが、(今回は訓練を兼ねて)そのまま注意深く、慎重に下った。
そして、アイゼンを装着してサクサクと下る人に、道を譲りながら青ガレを下り切った。
その後は只管下山するのみである。

比良駅に予定よりも随分速く到着した。この後の食事会が私の心身を引っ張り続けた。
年に2回くらいは、例会を担当しないといけないと思い今回企画した。
このコースは、積雪時に幾度も行っているが、年によって積雪量や雪質が大きく異なり、
また、緊張感を喪失することのない興味深いコースである。距離は長く、冬の短い日照時間を考えると、
休憩時間を極力少なくしている。但し、コンディション等によっては、下山ルートを短く変えたりする。
さらに、雪の少ないときは金糞峠から堂満岳へと行くこともある。

今回は、I上さんとM賀さんのお二人の大先輩にご参加頂いたので、心身ともに大変楽であった。
M賀さんからは、「初めてのコース楽しかったです。」とのメッセージを頂いた。
のんびり景色を愛でることもなく、駆け抜けた山行であったが、雪山に接していることが楽しく、その分ゆっくり食事ができた。
忘れることのない木曽駒・白馬・ジャンダルム。お二人の御蔭を重ねつつ、無事例会を終えることができたことに感謝致します。
【記録 : M木】