台高・明神平テント山行


例会報告

日時等 平26年1月18日〜19日 天侯 雪

行き先  台高山脈 明神平

形式・コース・ランク等   雪中テント泊 大又より往復 雪山につきBランク

参加者 S口(幹事・車)・K崎(車)・I上・K林・F本、M鍋(食担)・M川・M野

今年の歩き始めに台高の明神平へ1泊2日で行ってきました。参加は8人ですが女性も3人、
いずれもお酒はたしなまれるから、大抵宴会山行となると見当付けました。

18日朝、車で出ようとザック持ったら うん、えらい軽い。はたと気が付きました。 
食料もお酒も(自分用の焼酎250ccは持ったけど)幕営のテントも持ってないんだ。

持ったのは個人装備とテルモスに紅茶500ml、マウンテンJacketじゃなくて軽いカッパ。
しかし台高とはいえ厳冬期の冬山には違いないから念の為ワカンは持ちました。
でも8人も居て大抵皆さんSnowshoe持参だろうと、予測して私はズルして軽いワカンにします。
もう大寒も間近、寒いテント泊でしょうから羽毛のインナー上下は忘れません。

岸和田駅でI上さん・K林さんをPickUp。集合地は大和上市のサンクスのコンビニ。ここでS口号の5人と合流です。 
登山口の大又までは雪はなかったけど集落を過ぎて林道へ入ると雪が出てきました。10時半ごろ駐車場へ到着。
土曜とあって先着車も7〜8台。僕らが最終組でしょうね。

ここで早昼。寒いから車中です。共同装備や食料などを分担します。お酒は各人BeerのLong2缶。
宴会は決定的で嬉しいね。F本さんが皆のザック重量を測ります。僕のは軽くて17.5kg。でも15kg越すのは久しぶり。
食担のM鍋さんやI上さんはでっかいザックです。

歩き出したのは12時ですが、2時間も有ればテント泊地の明神平に着いて
ちょいとそこらを散歩もできるかなって楽観的予測で出発。
でも車止めのGate過ぎたら雪が一杯出てきました。
明神平へは初めは大又川源流の沢沿いに行きますが、3回沢を渡る場所があって
ちょいといやらしいね。幸い誰もポッチャンせず、渡渉も終り明神の滝前に出ますが、
この辺から雪が強くなってきます。休憩兼ねて雪支度します。もうクランポン付ける人も。
しかしなんだって降りたての雪道にクランポンなんか履くんだか解りませんけど。

もう下って来る人にも逢うようになります。ここからは雪がたっぷり付いて雪山を実感するようになりますが、
トレースははっきりですから気楽に歩いていきます。木樹には樹氷がついて綺麗ですね。Routeはジグザグを繰り返しますから、
時々ShortCutで急登したりも混ぜて行きます。最近はSnowshoeが普及しましたから、自由に樹林の中をRoute外して
歩けるようになりました。で、ちょいとなんか変だと思いつつ、そんなTraceに踏みこんで、こりゃオカシイと引き返す場面も。
大分時間経過してます。 水場に到着。ここは憶えてました。一本だけですが水が出てますが、ここでは汲まず行きます。
Memberからどうも行こうとしてるTraceは方向違いでは、と意見出ます。
2年ばかし前に来たっていう人からは、こんな道じゃ無かったっていう声も。
私も冬の明神平はもう7〜8年来てないから、はっきりRouteを憶えてる訳でもありません。で、初めて地図出してと、
泥縄も良い処です。 念の為私先行で見に行きますし、残った人たちも他にRouteないかと探しに行きます。
私少し歩いて問題ないと確認して戻ってきました。少し歩けば明神平の天王寺高校あしび山荘の立派な建物に出ました。
やれやれです。2時間半もかかってます。

明神平は風雪模様ですから、天理大学の避難小屋の後ろ側の樹林帯に逃げ込みます。 
ここは風の直撃は避けられるし、少し木屋谷川源流へ下れば冬季でも流水が得られる好泊地です。
先住者が一張り居ました。宴会で迷惑かからない様、少し離してテント設営します。
皆で雪踏んだり平面になるようシャベルで整地したりしてると、先住者が帰って来たので仁義切りに
挨拶しに行ってきました。今日は檜塚へ行ったけど午後からは雪になったし風も強かった由。
F本さんと水汲みに行きます。今年は寒いし水場へ向かうTraceもありません。
適当に沢らしき地形に寄って行ったら水音がしました。やっぱり流水が出てました。
帰ってきたらもうTentは3張り張って、おトイレも男女別に掘り下げてくれてました。
お天気も悪いし散歩はやめてメーンTentにもぐり込みます。

となりゃ宴会に流れ込むのに時間かかりません。まだ4時半って言うのにね。
6人用テントに8人入って、中でお湯沸かし始めたら暑いのなんのって。
おつまみ出してまずは乾杯。喉乾いてたから冷たいBeerが旨いのなんのって。
今日の夕食Menuはチゲ鍋です。チゲ旨いね。食担さん有難う。辛いからBeerがどんどん売れますね。
お口直しにお漬け物も出ます。こっちも旨いなぁ。

テント内は暑いけど湯気も一杯出てるから壁面は濡れてます。タオルで拭きますが
カッパ背中にかけてる人も。笑える構図ですね。
ま、会員の消息やら、今年の山計画やら、安物のこんなテント
(大体夏の宴会用に買った代物です)なんか買い換えようやら、Clubの名前は出会い系と
間違われるから改名しようとか、なんやらかんやら脈絡無く話題が出て来ます。
鍋が終ったらバーナーを空焚きして、暖を取りながら壁に着いた結露を飛ばします。
でもま、こういうバカ話を6時間も出来るって、ある意味とても良いことなんでしょうね。
打ち上げたの11時でした。しかし私きついお返しにあいます。
チゲを旨い美味しいと喰った唐辛子君に返り打ちになりました。その夜、雪のおトイレに
2時間おきに3回も通う羽目に。寝不足も良い処です。巻き添え喰ったのは、

隣でグーグー寝ていたI上さんやK林さん。寝てるの起こされて私がGas漏れてるんじゃとか。
これはさっきの漬け物の匂いらしいかった? でも凍結防止のため寝袋の間に置いた、ボトルから水漏れを発見できたから
洪水は免れたけどね。眠れぬ夜でしたが、きつい風雪は明け方5時頃には収まりました。
又水汲みして来て、食担さん達が朝食造ってる間に私帰路の様子見に行ってきました。
天高Hyutteまでの平地のTraceはもう消えてます。Hyutte先の下り口からの斜面のTraceは樹林ですから、
かすかに残ってました。まあ良いか。少し行ってから引き返します。今日は日曜だからそのうち登ってくるPartyもあるだろうし。

朝食は饂飩。これは今日の私には願ったりかなったりです。 
溶き卵を掛け回し、大量の刻みネギも仕上がりに振りかけます。旨いね、本当に。 
唐辛子を忘れてきたって!。そんなの私今は見たくもありません。
食後にコーヒー飲んで朝食はお仕舞い。Tentの撤収にかかります。メーンテントのフライ(夏天ですから)の
裾はすっかり雪で隠れてます。中で鍋宴会したからフライは内外面凍りついてます。F本さん氷を掻き落します。

持ち物見つからないとか有ったとか、テントPoleの結節が凍結して抜けないとか色々大騒ぎです。
こんなことしてPackingも終えたらもう10時半。
まだ視界は悪いし小雪も降ってます。もう近隣散歩なんかやめて下山と決しました。
天高のあしびHyutteまで行ったら3人組と出遭います。もう登って来たんですね。
私、念の為通常Routeで来たのか確認しときました。これで安気に下れます。
そのうちどんどん登ってくる人と出会うようになります。

昨夜は雪は大分降ったようで,僕はTop歩いたのでワカン付けました。後ろだったら下りでは要らなかったんですが。
他の人たち何故か皆さんクランポンです。なんでこんなところでとは思うけど。クランポンって凍結雪面で使用する物と
言うのが私の理解ですが。最近は違っているのかな?。ジグザグ道ではShortCutで行きます。尻セードでキャーキャーと
楽しんでいる人もいます。新雪の表層に乗るとザーッとなだれ落ちていきます。下に木が植えているからこんなことも出来ます。
無事駐車場に帰着しました。

宮滝温泉の食堂に立寄って遅昼喰って、私は又鍋焼饂飩、味はテントでの饂飩といい勝負でしたが。
食堂のおばさんの月下美人(ラン)の講釈聞いて解散でした。

今年の私の初山歩きは宴会山行って事になりました。

(文:K崎 ・Photo:S口)