台高南部縦走
臨時例会報告
・日時等 １１月１６日～１７日 １６日 快晴 １７日 晴れ
・参加者 Ｋ﨑（幹事）、Ｍ賀
・行き先 台高山脈南部 大台ヶ原～山の神の頭～三の公
（当初予定の山の神～馬の鞍峰廻りは省略短縮とした。）
・コース 前夜１５日夜 下市口駅集合 大迫ダムサイト車中泊
１６日 車１台三の公へ置いて（Ｐ） 大台ヶ原川上辻７時過ぎ出発
～三津河落山～主脈縦走路コブシ峠付近～大台辻～添谷山～杉又高の先で天泊
１７日 ～父ヶ谷の高～ブナの木平～山の神の頭～三の公（Ｐ） ＝ 大台川上辻（Ｐ）
台高山脈は北の三峰・高見山から,中央部の池木屋山を経て大台ヶ原に至る大山脈です。
その南部を１泊２日で歩いてきましたがハプニング続出でした。
１５日（金）の夜９時、下市口駅でＭ賀さんと落ち合い、そのまま大迫ダムサイトまで走ります。
寒いのでＭ賀さんの車に入って宴会、お開きになったのは１１時過ぎ。
自分の車で寝たと思ったら、突然ドアが開けられたのでびっくりです。
Ｍ賀さん１時過ぎにトイレのため、鍵を中に置いたまま車外に出て戻ったら、車から
締め出し喰ったって。笑ったけど事態は深刻です。
ともかく寒いので私の車に入ってもらい毛布被ってもらいました。
どう考えてもJAF を呼ぶしかないです。大迫ダムでは携帯が繋がらないから,柏木の集落まで
私の車で行って私の携帯からJAF を呼びました。
JAF が来たのは４時前、旨いもんですね、ドアロックを解除してくれました。
私まるで金庫破りですねって言ったら、車は開けれるけど家なんかの鍵はできませんって。
深夜出動と言うのにお愛想の矢鱈良いお兄ちゃんでした。
もう寝る訳にもいかず、まっ暗闇のなか三の公まで車を置きに走ります。
筏場との分岐を分ければ林道となります。
Ｍ賀さんの車を置いて大迫へ戻ってきたら６時でした。大台ヶ原へ向かいます。
初めは紅葉でしたが、上がるにつれ廻りはもう紅葉はほぼ終わって落ち葉の季節。
おまけに道路脇には先日の寒気の時に降った、雪がチラホラまだ消え残ってます。
川上辻に車停めて車中で朝食。寝不足で出発したのは７時過ぎでした。
筏場道は通行止めが続いていて、以前は有った三津河落への道標類はすべて無くなってました。
鹿の食害防止用のＮｅｔに沿って適当に上方を目指します。
笹原が凄い朝つゆです。Ｍ賀さんはＬｏｎｇスパッツ、私はカッパの下を履いて行きます。
名古屋岳、如来月を経由して三津河落山に出ました。
私、今日は快晴だけど三津河落の先では、もう誰にも逢わないだろうって思ってましたが。
僕らが行くつもりの県界尾根の先の笹原の小山に誰かいるじゃありませんか。
笹原に付いている鹿道を進んで先人の処へ到着。この人は大阪のカメラマン氏でした。
私なんか山は登るから山名は解るけど、山座の同定はしないから快晴の空に浮かぶ山の名前は
全然解りません。
この写真やサンは、さすがに台高を専門に撮っているとかで丁寧に教えてくれました。
県界尾根を進みます。初めは快適なチビ笹の鹿道ですがそのうち樹林に入ります。
Ｔａｐｅはまあ着いてる方ですが一度だまされました。行き止まりになってどうにも進めません。
引き変えしたら別のＴａｐｅが有りました。尾根上を続けます。
尾根通しで進んで、安心橋から来る主脈縦走路にはコブシ峠辺りで合流復帰しました。
２年前の例会で添谷山へ行った時道を探した辺りですね。紀峰山の会の道標が有りました。
やはり所々崩れてはいるけど、登山道は格段に歩きやすいです。大台辻に到着。
大台辻でエネルギ補給してると、通行禁止の筈の筏場から単独が上がってきました。
聞いてみると大きく高巻きするところが１っ箇所有るし、ちょっと通行が危なっかしい処が数か所
だそうです。私が今日は人には逢わないとの予想は２度目の外れとなります。
そこへ大杉谷粟谷小屋方面からの道に人声がします。
何とお目目の青い人たちです、Ａｕｓｔｒａｒｉａの人たち５人で女性も混じってました。
ブリスベーンだそうです。私の予想は３度目の外れとなりました。“ＨａｖｅＦｕｎ” と出発します。
添谷山までは一度往復したことのあるＲｏｕｔｅですし、歩きやすいＴｒａｃｅです。
山頂で休憩してると、さっきの筏場氏が追いついてきました。地図に載っていない様なＲｏｕｔｅで戻ると。
それから後はもう２人の世界になったのはいうまでもないけど。
添谷山から先はＲｏｕｔｅは厳しくなりました。
まずは山頂からの激下りです。ここはＦｉｘＲｏｐｅがあって切りぬけます。
御座嵓は断崖の上の狭い密生の間を通過していきます。こういう悪い処はなぜか石楠花が多いな。
更にＴａｐｅは着いてるけど道型はないＲｏｕｔｅが続きます。
引水迫のテント場へ到着、絶好ですし水も流れてます。しかしここで泊まっては明日が長すぎます。
振子辻へも気の抜けないＲｏｕｔｅが続きます。杉又高まで着いたらもう２時半。
これでは当初予定の父ヶ谷の高付近の、水場のあるテント場（ブナの木平）へは着けそうもないけど。
幸い各自、万一のため用に水は１リットル行動用以外に持ってるから、適当なＣａｍｐ地があればと更に
前進続けました。絵地図では解らないけどＵｐＤｏｗｎが続くし、歩きにくいＴｒａｃｅが続きます。
３時半私、稜線の西側下に平らな処見つけました。もうここに泊まろう。
しかしそこは大木があって、万一枝でも落ちてきたら怖いなぁ。
Ｍ賀さんがもうちょっと先を探してくると。すぐ先に今度は稜線の東側に適地が有りました。
廻りは背の低いボサが生えたところに適当な空き地が有りました。
テント場を整備します。私はゴアのＳｉｎｇｌｅＷａｌｌ２人用、Ｍ賀さんはフライ付きの１人用です。
Ｔｅｎｔを張り終えたのが４時半ごろ、日が沈むと寒くなってきます。私の２人Ｔｅｎｔで夕食とします。
お互い一缶のＢｅｅｒをしみじみと味わいました。
お酒のあては私が野菜サラダ、Ｍ賀さんは牛タンのレモン風味いずれも旨かった。
後は日本酒温めて飲んだら、もうそれ以上はお酒は進みませんでした。
食事は私はアルファ米半袋に、レトルトの牛丼、Ｍ賀さんはチャーハン半分です。
７時半頃就寝、でも私一時間も寝たら寒くて目が覚めます。シュラフにダウンのインナー着てたのに。
外に出ると寒くもないから暫く☆を見てました。多分尾鷲の街の灯もうっすらと見えます。
ここしょっちゅう飛行機が飛んでます。５分間隔ぐらいでしょうか。９時にテントに戻って寝たら
今度は暑いくらいですが熟睡しました。
１７日、朝４時Ｍ賀さんから声が掛ります。外見たらお天気は良いみたい。
水が少ないから朝食は私はバナナ、Ｍ賀さんはミニフランスパン？です。
Ｔｅｎｔ畳んで出発は５時過ぎ。まだ真っ暗。ライト点けて出発しました。でもここら辺はＢｕｓｈ帯で
ややこしい処。北へ向かう尾根さえ外さなければ、まあ間違いないしＴａｐｅを見つければ安心出来ます。
暫く歩いたらＲｏｕｔｅ外してしまいました。稜線じゃなくて山腹の斜面を下ってる感じだし、
Ｔｒａｃｅという感じがしない樹林帯、おまけに沢音が聞こえます。引き返しました。稜線に復帰したら
Ｔａｐｅ見つけて一安心。そんなことしてるうちに夜が明けました。
夜明けの稜線は何とも綺麗ですね。
父ヶ谷の高へ到着、この先は大木が目立つようになって歩きやすくなりました。
ブナの木平の手前であれッ、家が有る！雨量観測設備でした。
すぐ先がブナの木平で絶好のＣａｍｐ地。ブナの大木の間に落ち葉が詰まった平です。
観測設備は農林省の三の公雨量観測所です。此の裏手が湧水の水場。
水を汲んで朝食です。昨夜の残りの半袋をおかゆにしました。Ｍ賀さんも昨夜の残りの炒飯。
山の神の頭へ向かいますが、途中の湯谷の頭付近は岩場が続いて緊張します。
Ｍ賀さんのＰａｃｅが遅くなりました。山の神の頭へ着いたらもう１０時半。予定していた馬の鞍峰を
廻って三の公へ降りたら４時を過ぎるかも。山の神の頭から三の公へ直接下るＲｏｕｔｅもあります。
私は以前、馬の鞍峰から山の神は往復したことが有りましたし、Ｍ賀さんももうここから下ろうって。
二人とも大分気分的にも消耗が進んでました。
ただ絵地図にはＲｏｕｔｅが記載されていません。どうも地元が入山を嫌っているらしいです。
しかしＴａｐｅはしっかり着いてました、１１時下山開始。
途中までは今まで歩いてきたＲｏｕｔｅに比べると格段に歩きやすくなりました。
辺りは綺麗な紅葉も出てきます。良い処ですね。
ところが植林が始まった辺りから、ぷっつりとＴａｐｅの類が無くなりました。不安になります。
でも大体方角はあってる、尾根に載ってるから下るしかないです。
そのうち細いながらはっきりした登山道が続くようになりました。
やれやれ、もう磁石見ることもないです。気分よく下ったら三ノ公のアズマヤに出てきました。
川で顔洗ってＭ賀さんと握手。１時過ぎでした。
きつかったけど記憶に残る山行が終りました。大台ヶ原に車を取りに戻って解散です。
・日時等 １１月１６日～１７日 １６日 快晴 １７日 晴れ
・参加者 Ｋ﨑（幹事）、Ｍ賀
・行き先 台高山脈南部 大台ヶ原～山の神の頭～三の公
（当初予定の山の神～馬の鞍峰廻りは省略短縮とした。）
・コース 前夜１５日夜 下市口駅集合 大迫ダムサイト車中泊
１６日 車１台三の公へ置いて（Ｐ） 大台ヶ原川上辻７時過ぎ出発
～三津河落山～主脈縦走路コブシ峠付近～大台辻～添谷山～杉又高の先で天泊
１７日 ～父ヶ谷の高～ブナの木平～山の神の頭～三の公（Ｐ） ＝ 大台川上辻（Ｐ）
台高山脈は北の三峰・高見山から,中央部の池木屋山を経て大台ヶ原に至る大山脈です。
その南部を１泊２日で歩いてきましたがハプニング続出でした。
１５日（金）の夜９時、下市口駅でＭ賀さんと落ち合い、そのまま大迫ダムサイトまで走ります。
寒いのでＭ賀さんの車に入って宴会、お開きになったのは１１時過ぎ。
自分の車で寝たと思ったら、突然ドアが開けられたのでびっくりです。
Ｍ賀さん１時過ぎにトイレのため、鍵を中に置いたまま車外に出て戻ったら、車から
締め出し喰ったって。笑ったけど事態は深刻です。
ともかく寒いので私の車に入ってもらい毛布被ってもらいました。
どう考えてもJAF を呼ぶしかないです。大迫ダムでは携帯が繋がらないから,柏木の集落まで
私の車で行って私の携帯からJAF を呼びました。
JAF が来たのは４時前、旨いもんですね、ドアロックを解除してくれました。
私まるで金庫破りですねって言ったら、車は開けれるけど家なんかの鍵はできませんって。
深夜出動と言うのにお愛想の矢鱈良いお兄ちゃんでした。
もう寝る訳にもいかず、まっ暗闇のなか三の公まで車を置きに走ります。
筏場との分岐を分ければ林道となります。
Ｍ賀さんの車を置いて大迫へ戻ってきたら６時でした。大台ヶ原へ向かいます。
初めは紅葉でしたが、上がるにつれ廻りはもう紅葉はほぼ終わって落ち葉の季節。
おまけに道路脇には先日の寒気の時に降った、雪がチラホラまだ消え残ってます。
川上辻に車停めて車中で朝食。寝不足で出発したのは７時過ぎでした。
筏場道は通行止めが続いていて、以前は有った三津河落への道標類はすべて無くなってました。
鹿の食害防止用のＮｅｔに沿って適当に上方を目指します。
笹原が凄い朝つゆです。Ｍ賀さんはＬｏｎｇスパッツ、私はカッパの下を履いて行きます。
名古屋岳、如来月を経由して三津河落山に出ました。
私、今日は快晴だけど三津河落の先では、もう誰にも逢わないだろうって思ってましたが。
僕らが行くつもりの県界尾根の先の笹原の小山に誰かいるじゃありませんか。
笹原に付いている鹿道を進んで先人の処へ到着。この人は大阪のカメラマン氏でした。
私なんか山は登るから山名は解るけど、山座の同定はしないから快晴の空に浮かぶ山の名前は
全然解りません。
この写真やサンは、さすがに台高を専門に撮っているとかで丁寧に教えてくれました。
県界尾根を進みます。初めは快適なチビ笹の鹿道ですがそのうち樹林に入ります。
Ｔａｐｅはまあ着いてる方ですが一度だまされました。行き止まりになってどうにも進めません。
引き変えしたら別のＴａｐｅが有りました。尾根上を続けます。
尾根通しで進んで、安心橋から来る主脈縦走路にはコブシ峠辺りで合流復帰しました。
２年前の例会で添谷山へ行った時道を探した辺りですね。紀峰山の会の道標が有りました。
やはり所々崩れてはいるけど、登山道は格段に歩きやすいです。大台辻に到着。
大台辻でエネルギ補給してると、通行禁止の筈の筏場から単独が上がってきました。
聞いてみると大きく高巻きするところが１っ箇所有るし、ちょっと通行が危なっかしい処が数か所
だそうです。私が今日は人には逢わないとの予想は２度目の外れとなります。
そこへ大杉谷粟谷小屋方面からの道に人声がします。
何とお目目の青い人たちです、Ａｕｓｔｒａｒｉａの人たち５人で女性も混じってました。
ブリスベーンだそうです。私の予想は３度目の外れとなりました。“ＨａｖｅＦｕｎ” と出発します。
添谷山までは一度往復したことのあるＲｏｕｔｅですし、歩きやすいＴｒａｃｅです。
山頂で休憩してると、さっきの筏場氏が追いついてきました。地図に載っていない様なＲｏｕｔｅで戻ると。
それから後はもう２人の世界になったのはいうまでもないけど。
添谷山から先はＲｏｕｔｅは厳しくなりました。
まずは山頂からの激下りです。ここはＦｉｘＲｏｐｅがあって切りぬけます。
御座嵓は断崖の上の狭い密生の間を通過していきます。こういう悪い処はなぜか石楠花が多いな。
更にＴａｐｅは着いてるけど道型はないＲｏｕｔｅが続きます。
引水迫のテント場へ到着、絶好ですし水も流れてます。しかしここで泊まっては明日が長すぎます。
振子辻へも気の抜けないＲｏｕｔｅが続きます。杉又高まで着いたらもう２時半。
これでは当初予定の父ヶ谷の高付近の、水場のあるテント場（ブナの木平）へは着けそうもないけど。
幸い各自、万一のため用に水は１リットル行動用以外に持ってるから、適当なＣａｍｐ地があればと更に
前進続けました。絵地図では解らないけどＵｐＤｏｗｎが続くし、歩きにくいＴｒａｃｅが続きます。
３時半私、稜線の西側下に平らな処見つけました。もうここに泊まろう。
しかしそこは大木があって、万一枝でも落ちてきたら怖いなぁ。
Ｍ賀さんがもうちょっと先を探してくると。すぐ先に今度は稜線の東側に適地が有りました。
廻りは背の低いボサが生えたところに適当な空き地が有りました。
テント場を整備します。私はゴアのＳｉｎｇｌｅＷａｌｌ２人用、Ｍ賀さんはフライ付きの１人用です。
Ｔｅｎｔを張り終えたのが４時半ごろ、日が沈むと寒くなってきます。私の２人Ｔｅｎｔで夕食とします。
お互い一缶のＢｅｅｒをしみじみと味わいました。
お酒のあては私が野菜サラダ、Ｍ賀さんは牛タンのレモン風味いずれも旨かった。
後は日本酒温めて飲んだら、もうそれ以上はお酒は進みませんでした。
食事は私はアルファ米半袋に、レトルトの牛丼、Ｍ賀さんはチャーハン半分です。
７時半頃就寝、でも私一時間も寝たら寒くて目が覚めます。シュラフにダウンのインナー着てたのに。
外に出ると寒くもないから暫く☆を見てました。多分尾鷲の街の灯もうっすらと見えます。
ここしょっちゅう飛行機が飛んでます。５分間隔ぐらいでしょうか。９時にテントに戻って寝たら
今度は暑いくらいですが熟睡しました。
１７日、朝４時Ｍ賀さんから声が掛ります。外見たらお天気は良いみたい。
水が少ないから朝食は私はバナナ、Ｍ賀さんはミニフランスパン？です。
Ｔｅｎｔ畳んで出発は５時過ぎ。まだ真っ暗。ライト点けて出発しました。でもここら辺はＢｕｓｈ帯で
ややこしい処。北へ向かう尾根さえ外さなければ、まあ間違いないしＴａｐｅを見つければ安心出来ます。
暫く歩いたらＲｏｕｔｅ外してしまいました。稜線じゃなくて山腹の斜面を下ってる感じだし、
Ｔｒａｃｅという感じがしない樹林帯、おまけに沢音が聞こえます。引き返しました。稜線に復帰したら
Ｔａｐｅ見つけて一安心。そんなことしてるうちに夜が明けました。
夜明けの稜線は何とも綺麗ですね。
父ヶ谷の高へ到着、この先は大木が目立つようになって歩きやすくなりました。
ブナの木平の手前であれッ、家が有る！雨量観測設備でした。
すぐ先がブナの木平で絶好のＣａｍｐ地。ブナの大木の間に落ち葉が詰まった平です。
観測設備は農林省の三の公雨量観測所です。此の裏手が湧水の水場。
水を汲んで朝食です。昨夜の残りの半袋をおかゆにしました。Ｍ賀さんも昨夜の残りの炒飯。
山の神の頭へ向かいますが、途中の湯谷の頭付近は岩場が続いて緊張します。
Ｍ賀さんのＰａｃｅが遅くなりました。山の神の頭へ着いたらもう１０時半。予定していた馬の鞍峰を
廻って三の公へ降りたら４時を過ぎるかも。山の神の頭から三の公へ直接下るＲｏｕｔｅもあります。
私は以前、馬の鞍峰から山の神は往復したことが有りましたし、Ｍ賀さんももうここから下ろうって。
二人とも大分気分的にも消耗が進んでました。
ただ絵地図にはＲｏｕｔｅが記載されていません。どうも地元が入山を嫌っているらしいです。
しかしＴａｐｅはしっかり着いてました、１１時下山開始。
途中までは今まで歩いてきたＲｏｕｔｅに比べると格段に歩きやすくなりました。
辺りは綺麗な紅葉も出てきます。良い処ですね。
ところが植林が始まった辺りから、ぷっつりとＴａｐｅの類が無くなりました。不安になります。
でも大体方角はあってる、尾根に載ってるから下るしかないです。
そのうち細いながらはっきりした登山道が続くようになりました。
やれやれ、もう磁石見ることもないです。気分よく下ったら三ノ公のアズマヤに出てきました。
川で顔洗ってＭ賀さんと握手。１時過ぎでした。
きつかったけど記憶に残る山行が終りました。大台ヶ原に車を取りに戻って解散です。