北ア 薬師沢右股沢登り


  
 

個人山行報告

日 時  令和元年8月9日〜10日 天候 晴れ 微風・高温

行 先  北ア 薬師沢右股 沢登  ランクC

コース  9日 有峰林道折立峠登山口〜太郎平(小屋泊)

     10日 薬師沢第三渡渉点入渓〜右股〜2450m〜薬師岳山荘〜太郎平〜折立帰着。

参 加  M賀(幹事・車) ・ K崎 ・ 他1名


薬師沢は黒部川源流部の大きな支流で、薬師沢小屋辺りで黒部川に合流します。

北ノ俣岳から発する左股と、薬師岳からの右股とが合流して薬師沢となります。 

右股も左股も日帰り出来て難しい沢ではないようです。


8月8日、夕刻和歌山集合、M賀さんの車で出発。立山IC出て仮泊。

9日朝、有峰林道に。 折立は連休前とあって大混雑で臨時駐車場に(P)。

太郎平への登山路は蟻の行列状態でした。 お昼前太郎平小屋到着 (泊)

薬師岳 ・ 水晶岳 ・ 黒部五郎岳 ・ 三俣蓮華岳と大展望です。

時間あるので裏山の太郎山まで散歩。 雷鳥の親子に出合いました。


8月10日 小屋の主人の五十嶋さんに挨拶して出発は5時半です。

薬師沢小屋方面に下ります。 沢の入渓点の目印は3番目の橋です。

沢へ入り少し下ってから左股沢との出合へ。 右股へ入ります。

沢筋はお日様も差し込まず気温も低いし水はとても冷たいね。 

ドボンでもしようものなら心臓麻痺起こしそうです。

遡行していきます。大きな滝はありませんが緊張する小滝は出てきます。

冷たい水に膝上ぐらいまで入るような場面もあります。

中流まで出てきてここで昼食休憩。 お日様が当たって暑くなります。

この先はだんだん沢幅が広がり水流が細ってきます。 

沢靴から山靴に履き替えます。 


傾斜が増したゴロゴロの河原状を頭上の薬師岳へと詰めていきます。

本筋を詰めれば薬師岳の主稜線上の石室の祠みたいなのが見えます。

でもずっと広い急なガラ場が続きます。

右手尾根は愛知大の13人遭難死の東南稜でこちらはハイ松が濃いね。

ハイ松の密生は手ごわいからご免です。

そうすると左側の主稜線(太郎平から薬師岳への登山路が通る)へ側壁

のガラ場を詰めるのが一番でしょう。

3本ほどハイ松が切れたガラ場が主稜線へ繋がりますがみな急傾斜です。

その中で登りやすそうな細いラインを選びました。 

主稜線へ向けて方向変えたのは2450m位の地点です。

ガラ場を詰め上げていくと背後に槍の穂先が見えます。周囲は乾性のお花畑。 

ガラ場をこなして1時縦走路の薬師岳山荘裏2700m位に出ました。 

ここからだと薬師岳まで往復1時間半かな?  時間的にはもう無理。

薬師岳登頂は断念して薬師峠へ下りますが、切れ目なく登山者がやってきます。

ふと足元見たら山靴の底が剥がれかけてます。

薬師峠のテント場はまだ2時というに、もう殆ど一杯です。 

水場へ行ってホースからボコボコ出てる冷たい水を補給します。 美味しい。

太郎平へ戻って靴はM賀さん持参の結束バンド出してもらって補修。

なんでも持ってる人ですね。 有難かったです。 太郎平出発は3時

五光岩ベンチあたりから下はもう登山路に居たのは僕らだけ。

疲れた足にはきつい下りでゆっくり下って折立6時到着でした。 

立山ICの近くの日帰り温泉に立ち寄って汗流し、夕食と冷たいBeer。 生き返ります。 

運転できないので深夜の12時近くまで仮眠などしてから帰路につきます。