泉南・昭和山


bP092 日時等  平25年12月22日天候晴れ時々曇り
        行き先   和泉山脈南部昭和山374m〜四石山384m
        コース    信達葛つづら畑入口バス停〜阪和国境尾根上〜楠峠〜昭和山〜槌の子峠〜
                             四石山〜JR山中渓駅休憩込6時間
              参加者     S口(幹事)・Y田・M賀・F本・B東・K林・K崎、K保・M川 9人

昭和山は大阪泉州と和歌山を仕切る和泉山脈が、やがて紀淡海峡へ近ずくあたり段々と
標高も下がって300m位の里山と言って良い山域です。
訪れる人も少ない、それで大阪最後の秘境なんて形容詞もついてるらしい昭和山ですが、
逆にそんな山に興味が湧きました。何せ私にとっては地元の山ですから。

9時前、南海樽井駅でK林さんと出会います。他の皆さんはJR砂川からみたい。
目的地ツヅラ畑までは泉南市のコミュニティバスの山廻りに乗れと企画案内に有りました。
駅前に廻って来たバスの行き先が丘廻りと出ています。丘は山の同類かな? 運転手さんに
聞くと丘じゃなくて一丘団地行きだって。一を単なるハイフンと錯覚したんですね。
すぐ山廻りが来ます。JR砂川駅でお仲間さん達7人乗りこんできて小さなバスは満席。
乗ってるの皆僕らのGroup9人だけ。しかも料金100円でした。市民でもないのにね。

終着の葛畑入口で下車。岩出へ抜ける府道を拡幅してます。この先は風吹峠越えて岩出です。少し歩いて
道路下をトンネルで抜けますが、ここには「是以南和歌山縣管轄」と書いた石柱。普通、県境は大抵
分水界にありますが大阪・和歌山の場合なぜか県境は大抵大阪側にはみ出してますね。やはり御三家
紀伊徳川家に遠慮してたんですね。

玉ねぎ小屋に「川上新道」との小さな板きれがかかってます。里山というのは仕事道が錯綜して却って
Route選択は難しいんですね。特に登り口を見つけるのが一番のPointです。
以後要所にはこの板きれが有り助かりました。
薄い踏み跡を沢沿いに登って尾根上に出ました。急ぐ山旅でもなく一息入れます。
尾根上には県境が通っていて界石なども埋めてありRouteははっきりしてます。

今日はここ数日続いた寒気も一服ですし、陽ざしもあってさほど寒くもない絶好の日溜ま
り山行となりました。霜や雪といった、冬のお山につき物の白い色はないから初冬というより、
むしろ落ち葉が目立つ晩秋の山といった雰囲気です。しかし日が陰るとやっぱり風は寒いですね。
楠峠らしき所に到着。しかし地図に記載の阪和を繋ぐ峠道は、どちら側も藪化してはっきりしません。
県界尾根を続行します。昭和山は県境からちょっとだけですが外れたコブでした。

やはり分岐入口には板きれがついてたから、PeakHuntが難しいんじゃないかという予想は外れました。
ここで大休止、お昼にします。ちょうど今回山行の中間点。紀ノ川方面、和歌山の街が良く展望出来ます。
昭和山374mには三角点補点が有りましたが地図では記載されてないなぁ。
赤い実の沢山ついた常緑樹。F本さんによれば「そよご」だと。これなら私の家の庭にもある樹だけど赤い実なんか
見たことない。雌雄異株なんだと。なるほど。

昭和山は県界尾根から少し外れてますが、M賀さん偵察に、ひょっとしたらおしっこの序でか、行ったら山頂から
先もRouteが続いているって。出発します。私とBちゃんが最後です。
ま、そのうち県界Routeに合流と思いましたがなかなか界石が出てきません。
方角もやや東へずれてます。しかし今歩いている尾根もTraceは明瞭に途切れず続いてます。
どうも一本隣の尾根に乗ってるようです、送電線の下で柿の木畑の鹿よけ囲いのあるところへ出てきました。
多分大阪最奥の楠畑の集落の最奥飛び地でしょうか。それなら和歌山側の境谷へ通じる道が有るはず。
地図・コンパス持って皆さんうろうろします。ともかく送電線巡視路を登って西の尾根へ行かないとね。
送電鉄塔からは明瞭な道がついてます。更に進むと例の板きれを見つけました。ここで県界に復帰出来ました。
里山は難しいね。次のPointの槌の子峠へはまっすぐ北上ですが途中で一旦県界尾根から離れないといけません。
やはり板きれありました。次にもう一か所大きく方向を変えるPoint,ここにも板きれが有ります。
Tapeもついてます。気持ちの良い雑木林が続きます。

注意深く歩くならもう秘境という形容詞は当たらないようです。
槌の子峠は阪和を繋ぐ峠で標識も立ってました。
四石山までひとしきり登って川上新道は完走でした。四石山384mから下山口の山中渓駅まではハイキング道、
もう楽勝で下についたらBeer呑めるぞと気分よく下ります。
頭の中は泡だらけ。途中からは関空島が樹の間越しに望めます。
しかし3時となると曇って来て寒い風吹いてきます。ま、時雨はないだろう。
急坂下って沢に下り着きます。しかしJR山中渓駅へは登り返しが待ってました。
気分はもう緩んでいたのでこの登りはしんどいね。

松茸山を越えてわんぱく公園(ここは長い滑り台で有名です)に出て来て山歩きは終了。
300m台の山ですが終始雑木林が続き、最後まで色々と変化もあって里山歩き満喫でした。
山中渓駅付近は打上げ出来るようなお店もないので熊取駅まで一旦出ます。
でも駅付近は飲食店はないみたい。結局R170を10分ばかし歩いて定番の「餃子の
王将」で打上げとなりました。しかしなんでこの種のことを反省会って言うんかな。旨いお酒飲んで反省って
言うこともないだろうに。
                                             (記:K崎   Photo : S口)